日本製鉄 2030年に八幡高炉廃止発表

高炉の仕組み 浅井鋳造所 |いものびとWebから
高炉の仕組み 浅井鋳造所 |いものびとWebから

2023/5/28

 

産廃焼却残渣の埋立処分に変更となるか?

 

 日本製鉄は、2030年に八幡製鉄所の高炉を廃止して、電炉にすることを発表しました。

 高炉廃止となれば、製鉄ダストの発生はなくなり、光和精鉱のダスト工場の原料がなくなり、ダスト焼鉱の発生なくなれば、高炉ペレットの原料はなくペレット生産廃業になります。2.4号流動床炉の休止、ぺレットキルン休止になり、産廃焼却残渣もえがらの最終処理先がなくなります。産廃炉だけ残り、焼却残渣燃え殻を埋立処分すことで光和精鉱は存続できるとしても製鉄ダスト処理が不要となれば、光和精鉱の製鉄所に対する存立価値は希薄となります。

 7年先に光和精鉱はどうなるのか、社員は不安になつています。高炉廃止の検討を開始するのであり決定ではないと傍観的の待機して親会社に委ねるのではなく、自立した将来ビジョンを策定することが望まれます。

 

 八幡製鉄所が高炉から電炉に変われば、コークス工場は不要になり、タールがなくなり、スラグも発生しなくなり旧新日鉄化学の化学工場、高炉セメント㈱の存立基盤もなくなります。

 高炉廃止の影響は、作業請負関係の雇用問題とともに、副産品原料がなくなる関係企業の存立基盤が変化します。

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