社員意識アンケート結果

図表 日本生産性本部HP  社員満足度調査(モラールサーベイ) の宣伝WEBから
図表 日本生産性本部HP 社員満足度調査(モラールサーベイ) の宣伝WEBから

 2015/9/9

 

満足は相対的なもの

 

  2015年6月に実施された社員意識満足度アンケート結果を取りまとめられ2015/8/11社内掲示板にて報告された。

 アンケートは所属、年齢、勤続、役職身分を記入して回答するアンケートですから、階層別のデーター解析したら、回答者がおよそ特定できるアンケートでした。全員の統計結果ですから、階層別の満足度は一般の人にはわからない。

 光和精鉱の結果は他社と比べて全体として概ね傾向値の乖離はなかったことが報告されています。アンケート結果は社外秘扱いなので、残念ながらこのユニオンHPで一般公開はしません。コンサルの評論で「よい所は伸ばせ」とありきたりのコメントがついていた。

 満足は相対的なものですから、置かれた地位や立場により異なし、「下見て暮らすか、上見て暮らすか」の価値観の違いにより変わる。どこの会社との比べるのか、だれと比べてみるかです。社会科学的に言えば、置かれた立場が意識を決定するものです。

   

 マズローの欲求5段階説によれば、賃金や作業環境が満足しても、欲求は地位や名誉などの精神的欲求のステージに上がっていく。頂点は、自分の能力を引き出し創造的活動がしたい「自己実現欲求」を満たすことを求める。夢の実現です。

 マズローは晩年さらにその上に「自己超越」という段階を提唱します。見返りも求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的遂行のみに没頭するという領域です。仏教の悟り境地に達する日蓮、親鸞のような人が自己超越した人なのでしょう。スタリーン、ヒットラーなどは支配欲を満たし、当人は奈落に落ちたと思っていなかったと思います。

 マズローの心理学は正論ですが、ピラミッド下層の欲求が満たされなくても、上層の欲求は出てくるのです。下部層欲求である劣悪な作業環境の要求は満たされなくとも、人それぞれの自己実現の欲求は持つているのです。