座敷わらじのようにいなくなる。

写真 早池峰ウスユキ草 ウィキペディアから 早池峰山に咲く、ウスユキ草は日本のエーデルワイスと呼ばれている。
写真 早池峰ウスユキ草 ウィキペディアから 早池峰山に咲く、ウスユキ草は日本のエーデルワイスと呼ばれている。

2015/11/7

あの人は誰

 

 光和精鉱株式会社の人事発令は正規社員だけ公開し、中途採用、契約社員、派遣社員、嘱託社員の採用、異動は、皆んなにお知らせしない。

 ですから、あの人誰やろうか思う。採用された当人も自分から自己紹介しずらい。配属された狭い部署の人でさえ、名前を知らないことがあり、まして別部署の人は、あの人誰という始末です。

 光和精鉱株式会社は、採用、配置換えの人事発令は正規社員しか皆に知らせないの慣習となり、人事広報ルールになったようです。

 ある日突然机に座っていたかと思うといつの間にかいなくなる。名前も知らせず、座敷わらじのように去っていく。

 

 座敷わらじは東北岩手県の民話で、幼児の姿をした妖怪で旧家の奥座敷にいる。子供たちが遊んでいると突然現れ、子供は見えても名前も知らず誰だかわからない。子供達が子供を数えると、本来の人数より1人多い。大人には座敷童子が見えないのでかわからない。座敷わらしは、いたずらをするが、大人には見えない。座敷わらしのいる家は栄え、童の去った家は衰退するという。

 編集子は、岩手県遠野地方の日本百名山の早池峰山に登ったことがある。登山口のに早池峰神社に参拝した人に座敷わらじがついていくことがあるとの伝承は聞いていた。

 早池峰神社に参拝したが信仰心がないので、山頂がガスに覆われ道に迷ってしまう。下山したときは日は暮れてバスはなく、やむなく神社で独りで野宿した。座敷わらしの妖怪がでるのではないかと怖くなりねぐらを移動した思い出がある。