2015/12/12
ストレスチェック社内規則施行
ストレスチェツク実施にあたり、「制度」としての施行規則(2015.12.1付改訂)が2015.12.9社内掲示されました。厚生労働省の文書を字句、表現を書き写した内容ですから、より具体的方法は書いていません。勧奨する手段、面談の場所、勤務の取り扱い、個人情報漏えいしたときの罰則などは未定です。
ストレスチェツク最大の問題は、メンタルの脆弱的資質を持つ人を炙り出しすることで人事異動に利用される弊害が懸念されます。
・受検する義務はないが、受検しない人には会社から受診するよう勧奨します。
・高ストレス判定者に対して医師が面接指導を受けるよう勧奨します。
・自ら希望して医師の面談を受けたいときは、ストレスチェツク結果の会社への提供に同意がなされたものとみなされ、会社へ検査結果は報告されます。会社へ知られたくないのに同意したものとして扱われます。
ストレスチェツクをして自覚することは大切です。
問題は、結果が人事考課、人事異動に利用される懸念がある。この懸念を払拭することができないとウソを記入して、ストレスチェック制度形骸化します。
厚労省のメンタルチェック義務化法は問題が多い制度ですが、まずは実施してみて欠陥が顕在化して改善されていくと思います。
光和精鉱株式会社は、うつ病が多いし、長時間労働者が多いので、早期自覚、早期対策を講じるには健康診断に合わせて2回実施するとよいのですが、法に定める最低回数しか行わない。
<シュートストリー>
題『告げ口』
夏目部長 「水上さんを▲▲課に配置換えして課長に任命しようと思つています。新田課長から本人に内示してください」
新田課長 「水上君の配置換えはまずいと思います。安全課の遠藤課長から高ストレス判定なのに医師面談を受けるよう勧告されています。人事係の大野さんから聞いた話しですが、会社専属の精神医に相談に行っていますよ」
夏目部長 「新田課長、わかった人選を変えよう。メンタルに強い人でないと▲の課長は勤まらない。安全部の尾崎部長に確認してみよう」
新田課長 「水上君さんはメンタルの不安があるので、○○課へ配置換えして、■■課の芥川君と入れ替えてくれませんか。芥川君は叩かれ強いのです」
夏目部長 「人事部長に相談するよ。ウチの会社はどうしてうつ病者が多いのかね」
新田課長 「メンタルチェック結果を教えてくれたら、予防ができるのですが、法律で個人別の結果を知らせてくれないので対策がとれないのですよ」
夏目部長 「新田課長の職場は高ストレス者が多いよね。あなたの管理者として問題があるのかもしれませんね。うつ病を出さないように気をつけてください」
新田課長 「どうして夏目部長は、私の課に高ストレス者が多いとご承知なのですか」
夏目部長 「産業医からメンタルチェックの職場毎の集計が出ていますよ。あなたは見ていないのですか」
叩かれ強いとみられていた芥川とメンタル不調の水上は入れ替え人事が実行された。新田課長からスカウトされた芥川はメンタルチェックをウソを記載していた。
*2か月後
芥川 「夏目部長。お話しがあります」。
「新田課長の所に2か月前に配置換えされてから、睡眠誘導剤飲まないと夜眠れません。医師からしばらく休すむように言われています。ストレスチェックは本当のことは書けませんでした。うつ病の診断証が必要でrすか・」
夏目部長 「わかつた。新田課長は近く○○会社へ出向してもらおうこと考えます。芥川君はまじめで責任感つよく、協調性の高い君が休むと職場のモラルが悪くなるので、いましばらく頑張ってくれないですか」
*3か月後
夏目部長は、子会社へ転籍していなくなった。新田課長の出向は中止となった。
新田課長の部署に配置換えたされ、叩かれ強いとみられていた芥川は、期待に応えようとして新田課長の下で働いている。
芥川は忙しくで通院もできず、この頃食事の味がしないと妻に漏している。芥川は会社へ精神不調がばれるのが怖くて、ストレスチェックには本当のこと書けない。
水上は、別の部署配転となり、上司が変わってから、メンタル不調はなくなり生き生きと働いている。
新田課長は新部長に変わり、したり顔で誰それがうつ病に予備軍だと告げ口して、自分を売り込んでいる。