時間外平均統計だけでは問題が見えない

平均統計では長時間過重労働者を炙りだせす問題点が隠れて見えない。
平均統計では長時間過重労働者を炙りだせす問題点が隠れて見えない。

2017/2/2 23:28

  平均統計では突出した人を隠す。

《森を見て木を見ず》

 

 光和精鉱は、労基署からの指導受けたので、労働安全衛生委員会で、職場別の時間外統計グラフを報告しています。この平均時間統計ではバラツキ、突出した時間はわかりません。

 残業の少ない人が母集団に入れば平均は下がるのは当たり前のこと。平均統計にして問題の点を隠すのは古典的な技法です。母集団のトップ3の統計推移など解析資料作成しないのは、問題意識を惹起させないためかと思いたくなる。前年同月の平均値増減比較するグラフは意味がない。 

 安全衛生委員会議事見る限り、委員から質問もなければ統計の解説もない。突出した恒常的長時間従事者を減らす問題意識を持ってもらうために、労働時間実態報告をすることを労基署は助言指導していると思うのです。その趣旨に応えていない。平均表記は、「森を見せて木を見せず」です。

 残業削減は、定常業務、恒常業務にターゲット絞ることが肝要です。36協定超えるのは突発トラブルがふえたのではなく、トラブル突発や臨時的業務はやむを得ないので削減は困難です。定常業務の残業は減らさないといけないのです。そして突出者の残業はワークシァにより平準化して減らせばよい。