環境と生産どちらを優先する

2017/7/1 23:50

 光和精鉱HP改装の感想

 

 光和精鉱株式会社のホームページが15年ぶりデザインが改装(リニューアル)されました。いくつかある既製品の無料HPで、簡単に成できます。従前のHPはジャングルに地球が浮いて虹がでてごちゃごちゃしていたデザインより、よくなりました。会社イメージのコーポレート・アイデンティティが稀薄です。トップ画面には「生産と環境の調和」のキャッチコピーを使用しているのは残念です。

 

  1967年最初の公害対策基本法が制定されたとき,「経済の発展と調和がはかられるように公害を規制する」経済との調和条項が規定されました。公害規制優先したら経済成長は停滞するので、環境と生産を同列に置く「経済との調和条項」でした。環境は生産(経済)より優先するのではなく、生産は環境をできるだけ配慮しておこなうとする理念でした。

 この公害対策基本法で公害は減るどころか、四日市喘息,水俣病,イタイイタイ病,カネミ油症事件など公害は拡大しました。その結果,1970年秋のいわゆる公害国会で,公害対策基本法の改正から調和条項は削除されました。命と健康を犠牲にして、豊かになる経済成長を戒めるようになっていきます。

 「生産と環境の調和」のキャッチコピーを産廃物処理会社が転用するのはふさわしくない。

 事故災害防止の活動は「安全と生産の調和」はない。建前としても、生産操業より安全を優先する「安全最優先」です。長時間過重労働のカローシ増大からワークライフバランス「仕事と生活の調和」は、仕事と生活を同列に置いています。ワークライフバランスは、掛け声だけで実効性がともなわない。そこで「働き方改革」が議論されるようになっています。

 半世紀前の「生産と環境の調和」でなく、「地球環境を守り、持続可能な社会の実現」に貢献する使命を持ち、誇りある仕事がしたい。

 

      過去関連ブログ⤵

2015年05月13日 - 経済と環境の調和 (1)

2015年05月14日 - 経済と環境の調和 (2)

2015年06月03日 - 経済と環境の調和(3)  

従前のHP

改装されたHP

光和ユニオン初期のHP