残業過小申告の澱んだ空気

朝日新聞2017/7/13
朝日新聞2017/7/13

 2017/8/14 07:52

空気8時間働いたら帰る。まともな生活ができるルールが必要

 

 労働時間の適正把握は使用者の責任ですが、時間外自己申告による時間外支払う会社は多い。

 全通ショック以降、残業不払い違反や36協定の残業違反の労基署は労働時間管理について精力的に対応してくれています。電通、過少申告常態化の実態は裁判が検察庁の略式裁判を否定して正式裁判とすることになった。罰金さえ払えば済む話しにはならない時代になりつつあります。公判を通じて電通の36協定違反逃れのための、残業過小申告の企業文化が明らかになる期待しています。

 偽ユダヤ人、イザヤ・ベンダサンこと山本七平の『空気の研究』(1983年刊)人にはでは昭は和期以前の日本人はその場の空気に左右されることを恥と考えていた。現代は「空気」はある種の絶対権威の力をふるっているという。サービス労働当たり前の「澱んだ空気」は意識改革だけではなくならない。8時間働いたら帰る、まともな暮らせるワークルールをつくろう。

日本弁護士会の過労死対策のキャッチコピー
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