始業時刻60分前、終業30分後の在社禁止令

画像 新垣結衣「逃げるは恥だが役に立つ」第10話・場面カット(C)TBS  「やりがい搾取」とは、金銭による報酬の代わりに“やりがい”という報酬を強く意識させ、無償労働による自己実現を得ているように錯覚させて搾取すること。賃金は低くても「やりがい」があれば無償労働を厭わなくなる。
画像 新垣結衣「逃げるは恥だが役に立つ」第10話・場面カット(C)TBS  「やりがい搾取」とは、金銭による報酬の代わりに“やりがい”という報酬を強く意識させ、無償労働による自己実現を得ているように錯覚させて搾取すること。賃金は低くても「やりがい」があれば無償労働を厭わなくなる。

2018/1/15 21:58

 

15分未満の端数切り上げ指示なし。

 

 光和精鉱株式会社では、適正な労働時間管理の徹底として、2017.9.28付労働基準監督署からの指導を受けて、2017.11.1付で不払いサービス労働が発生しないように、労働時間の適正な把握を改めて強化した。しかし11.12月で一部の人が不適正な「違反」があったので、2018.1.13再度、労働時間管理の徹底をおこなうよう、総務部長名で文書指示が社内ネットに掲示されました。

 

 タイムカード打刻せず仕事したり、打刻後仕事して、労働時間として自己申告しないときの取り扱いが悩ましいのです。そこで、始業時刻前60分前には出社しないこと、終業時刻後30分以内に退社することをルールと称して通達しています。この時間区分は、通退勤渋滞を避けるため、早く来て遅く帰ること事情を労働監督署が示唆しのではないかと推察します。

 タイムカード打刻忘れの確認のため、更衣室打刻機前にテレビカメラ設置して、顔確認ですると不正防止徹底するとし、ルール違反として懲戒対象とすると言っています。サービス労働させたら上司は懲戒処分した例は、八幡製鉄所でもありますが、過少自己申告したこと懲戒対象にはできないが、タイムカード不正打刻は、懲戒対象となる。

 

 和精鉱株式会社では時間外労働時間を15分単位で区切っていますが、自己申告で、15分未満の端数切り下げについては、管理者は是正指導をしません。労働時間の適正管理で、端数処理について言及してません。労基署監督指摘、指導されないと、「働かせ方改革」のは企業文化なのでしょうか。

 規則など不払労働疑念なきように努めていますが、恒常的時間外労働がある限り「黙示の命令」が成り立ちます。1分単位の時間外管理は時代の趨勢ですから、早晩実施されることでしょう。

 

過去関連ブログ

2016年02月25日 - 時間外端数切上げの指示なし

 2017年08月12日 - ノー残業日の音楽は寂しい ♬

 

「やりがい搾取」とは労働者が、金銭による報酬の代わりに“やりがい”という報酬を強く意識させられることで、賃金抑制が常態化したり、無償の長時間労働が奨励されたりする働きすぎの組織風土に取り込まれ、自覚のないまま労働を搾取されている状態をいいます。教育社会学者で東京大学教授の本田由紀氏は、すすんで仕事にのめり込み、充実感や自己実現を得ているように見える若年労働者が、実際は経営者側がしかけた、より少ない対価(雇用の安定性、賃金)で最大の労働効率を引き出すための巧妙なからくりにより、ワーカホリックへと突き動かされていると分析し、こうした搾取構造を「やりがいの搾取」と名づけました。(weblio辞典から)